夏のトンネル|「フレンチメランジェ」
海に続く木々のトンネルを抜けると
目が痛くなるくらいの日差しが待っていた。
思わず腕でひさしをつくって遮った瞬間、
袖口を通って潮の香りが首元を抜けていくのを感じた。
「あぁ、海の香りだ」
ちょっと湿り気があって
暑い日差しの中の体感は、どこまでもぬるかった。
ゆっくり雲が流れるのを眺めていると
夏の思い出がぽつぽつと思い出された。
ここ最近は暑さから逃れるために
コンクリートのひんやりとした壁をつたいながら
あっちへ、こっちへ器用に移動できるようになっている。
「フレンチメランジェ」の袖から吹き込む風は
あの頃の風とは違っているけれど
とても涼しくて快適な着心地を体感できる。
Tシャツでもなく、シャツでもない
絶妙なバランスで成り立っている「フレンチメランジェ」を着ていると
暑くうだるような気温の中でも
風を求める旅人のように
リラックスした雰囲気でこの夏を過ごせそうな気がしている。
海へと続く木々のトンネルの出口で感じた風は
今では街の室外機から吐き出される熱風に変わってしまったけれど
今日もオシャレこころを手放さずに
元気に過ごしています。
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
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「特集」
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「連載」
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