「3月の突風」
どうしてか、まだまだコートを手放せそうにない3月
もはやカレンダーはファッションに関しては参考にならず
頼りになるのはじぶん自身の体感だけ。
お布団からまだまだ抜け出せない朝なら
”今日はコートを羽織ろう” と決めている。
ウールのコートではなく
さらっとしなやかで、ガウンのように羽織ることができるトップコートは
3月という春の一歩目にはピッタリのコートだ。
コットン混の生地は
春らしく光を浴びて光沢を放っている。
袖のベルトをボタン1個分ずらし隙間をなくすことで
風の通り道をできるだけ遮断。
それでも明るい日差しの下、気分よく歩いていると
突然襲ってくるのが気まぐれな風、突風だ。
下からも、横からも吹き付けてくる風を
前を閉じずに、自然に身をまかせてみる。
頬のよこは切り付けられるように
しびれる冷たさだけれど
こころなしか、コートの裾があおられる様は
やっぱり春がきたんだと、実感できた。
「トップコート BEIGE」(Ataraxia)
下から巻き上げられると
美しい仕立ての『トップコート』の裏側があらわになる。
まもなくすれば、春一番が吹き荒れる時期が来る。
それまでは冬の忘れ物とやっと生まれた春の結晶のマリアージュを
存分に味わっていようと思った。
『トップコート』NAVY(soutiencollar)
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
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「特集」
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