「似て非なるもの」
子供のころ、
袖がなくて、V字開きのお洋服を
祖母は『チョッキ』と呼んでいた
年齢があがるにつれ
わたしは ”ベスト”と呼び
ここ数年は ”ジレ”と巷では呼ぶものへと
認識が変化した
リーフジレやファーマシージレ ロングには
パッと見、違いが分からないところがある分
興味をそそられる
フロントのボタンは閉じると
どちらもワンピースのように着ることができ
綺麗に整列されたボタンはこぶりで
控えめなサイズ感が良かったりする
だけれど
それらは、似て非なるもの
リーフジレのふわりと広がる裾のボリュームに対して
ファーマシージレ ロングの少しタイトめなシルエット
袖ぐりの深さが違うのも魅力のひとつ
ファーマシージレロングはくりが深い分
ゆったりとした着こなしに
とろんとした生地は重力に抗うことなく
気持ちよい重みでストンと落ちた
同じ黒でも織り方が違うから
リーフジレは地柄の陰影があることで、表情が豊かに映るし
ファーマシージレロングは
なめらから質感で、黒の色が一層濃く艶やかだ
お互いにそれぞれの特徴が活きていて
お互いの個性を際立たせている
見分けがついてくると
さぁ、ここからどちらを選ぼうかな
そんなワクワクした気持ちが沸き起こる
”似て非なるもの”
そこに、その人の ” 好きな方 ” があるだけなのだ
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
<お知らせ>
= = = = = = = = = = = = = = =
「特集」
= = = = = = = = = = = = = = =
「連載」
コーディネート連載中
「2023 coordinate library」
= = = = = = = = = = = = = = =
= = = = = = = = = = = = = = =
= = = = = = = = = = = = = = =