「紐靴にあこがれて・・・」
長らく紐のついた靴とは縁がなかったけれど
何年振りかに、紐靴を買った
柔らかいレザーに
細身の紐がバランスのいい ” JAZZ ”というシューズだ
足と一体になったような
フィット感のあるレザーは
はき心地がよく
見ていても
幸せな気持ちになるフォルム
誰も傷付けない優しさの集合体みたいで
心は癒される
季節に合わせ、ソックスやタイツの柄を選ぶのも楽しい
玄関先で足を入れた時
ソックスとマッチしていればしているほど
喜びが弾けた
シルバーはちょっとこなれ感があって
いいアクセントになるし
エナメルのツヤも大人のおしゃれっていう感じが素敵だけれど
ホワイトの爽やかさもすてがたい・・・・
玄関でJAZZに靴ベラをつかっているひとは
何人くらいいるのだろう・・・
毎日のあわただしい中で
唯一ゆっくりと時間をかけていたい瞬間は
案外貴重なもので
この一手間が
共通語のように浸透したらいいなと思ったり
そんな風に大好きな靴を履いて出かけた朝は
「こう」と決めすぎないマインドで
気分の上げ下げも流れに任せて
変わりやすいお天気みたいに、自由にのびやかに・・・
1日を過ごせたらきっと素敵だろう
ほどけた靴紐が目に入った
しゃがんだ途端、さっきまでとは違って
また空が一段と高くなったようだ
それは、今年見た中で一番の
冬らしさを感じる、空の色だった
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