「頬をなでる つめたい風」
頬をなでる つめたい風
そなわった五感の中で
一番敏感に季節を察知するのは
頬でないだろうか
頬から転がった空気が鼻先をすべって
一番に季節の到来を知らせてくれている
間もなくやってくる季節は厳しいぞ
その心ずもりをしておくように・・・・
と
昼間の暑さで
めくっていた袖口に
夕刻の風はひときわ冷たさを増して
わたしの腕を打ち付ける
「ライ」(soutiencollar)
ショーウインドウに映った横顔は
チークの明るさだけではないピンク色に染まっていて
冷たい風から退散するのと同時に
赤らんだ様子の恥ずかしさにうつむきながら
地下鉄への階段を急ぎ足で駆け下りていく
いつもより足音が
大きく反響しているような気がしたけれど
わたしは構わずは走り続けた
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
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