「夏の雪原」(8/17)
日本中、
8月に雪が降る地域はどこを探しても見つからないと思うけれど
この季節に出会った「ライ」は雪のように繊細で
その白さから目に浮かんだのは
両手いっぱいに広がる雪原の風景
まるで8月に現れた雪の原っぱのようだった
白だけでも600色存在すると聞いたことがあるけれど
雪に隠れた、真っ白いうさぎを
そこから見つけ出すことは
やはり難しいことなのだろうと
膨大な白の数からも容易に想像することができた
別注「ライ」 キナリ(soutiencollar)
ニット 【2023AW予約】別注「カレイドニット トープグレー」(soutiencollar)
パンツ 別注「リピートパンツ オータムチェック」(soutiencollar)
バッグ 「しっくりバッグ グレー」(soutiencollar)
そして
600色もある中から
「ライ」の色を見つけ出すことも、同じように難しそうで
想像を超える未知の領域に
わたしは目を白黒させるだけで精いっぱいだった
けれど、一つ言えることは
「ライ」の色は
夏の白とうたわれるたぐいの”白”とは
少し違うということだ
例えれば
窓からこぼれる部屋の明かりが
白い生地のうえに落とした
“ ろうそくの影の色 “
とでも表したくなるような
温度を感じる温もりが
そこにはあって
それは、夏のはじけた感じとは真逆の色だと言える
こっくりとした生地の陰影には
夏にみる
日陰と日向のようなくっきりとした境目はなく
みる人にも
手に取る人にも
暖炉のそばにいるような
ぬくもりがじんわりと伝わっているように感じた
「ライ」を通してみた幻の夏の雪原は
今はまだ涼しそうな印象でそこにあるけれど
秋が深まってくるころには
きっと肌で感じる暖炉のほのおのあるシチュエーションが
待っていることだろう
その季節が待ち遠しくて
「ライ」に重ねたニットがかかるハンガーを
わたしはなかなかしまうことができず
いつまでもいつまでも
その先にある雪原の風景から
目をそらすことができなかった
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
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