I myな
『曖昧』とは
日本人特有の 間 とか 感覚 な気がしている
季節と季節のあいだの名前もないしばらくの間や
途切れた会話のちょっとしたあいだに流れる時間
どっちともつかないそのおぼろげな存在が
わたしたちの心には、時として心地よい
このロシュフォールコートには
その曖昧さ
不確かさが見え隠れする
衿の後ろのオレンジ色は
見せても、隠してもどちらでもいい曖昧さを漂わせ
その曖昧さが、逆に人に注目させる作用をもたらす
季節だってそうだろう
冬が終わり、適度に羽織るものがなくなったとたん
人は不安になる
そんな時に
クシュッと丸められるコートは
どっちつかずの季節の頃
「持っててよかった」
とほっと胸をなでおろす存在になってくれる
曖昧さとは
人をほっとさせたり
考える時間をくれたり
自分と向き合わせてくれたり
シロクロはっきりつけることが苦手なひとの
こころにじんわり浸透していくものなのかもしれない・・・
脱いだコートをクルクルと丸める様がスマートだったあの人の
その姿が脳裏に焼き付いている
曖昧な季節を生きるのがうまい人だなと思った
丸めてもしわになりにくいからいいのよ
と最高の笑顔で答えて
コートをバッグの上にポンと置くすがたは
今も忘れられない光景となった
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