大人のキーケース
WILDSWANS / ワイルドスワンズ
フルグレイン CLIPPERⅡ BLACK
24,200円
使っている革はブライドルレザー。
ブライドルレザーと言えば英国のレザーですが
実は、全世界の革製品輸出量中、イギリスが占めるのは
わずか1.16%で第18位。
(2006年のデータです)
ブライドルレザーは、大量生産出来ない品質の高い革なので
輸出量が少ないのも、納得出来ます。
1.16%しかないものの中から、
日本に入って来ているものが、何%かはわかりませんが
かなり希少なものだと思います。
丈夫な革を作るために
革の表面をけずり、ロウが革の中までしみ込むようにして作られるのが
ブライドルレザーです。
しかし英国に唯一1社のみ、革の表面を削らずに
ロウをしみ込ます伝統技術で、革を作っているタンナーがあります。
革の表面(銀面)が丈夫なところなので
削るより、削らない方が、より丈夫な革になります。
また削らないことで、元々もつ皮の傷や皺などが、そのまま残ります。
より革らしい、革です。
皮の表面を削らないことでずば抜けた『耐久力』がつきます。
2000年前の伝統的な技法で、1年以上の時間をかけて鞣された革は
繊維密度が非常に高く、ずば抜けた耐久性を誇ります。
繰り返しになりますが通常ブライドルレザーはロウを染み込ませるのに
銀面(革の表面)を削ってから、加脂、加蝋、染色するのが一般的です。
ワイルドスワンズの使うフルグレインレザーは、銀面を削っていません。
革で一番強度があるのが銀面なので、そこを残しています。
ただ、銀面を削らないとロウが染み込まないのが普通なんですが
このタンナーは、銀面を削らなくても、染み込ませるレシピを持っているそうです。
銀面を削られていないため
自然の風合いをいかした、荒々しく無骨で野性味溢れる表情も魅力あります。
家族経営型で従業員20人ほどの小規模タンナーのため
年間生産数が限られており、なかなか入手することが出来ない希少な革。
レザーウェアや靴、財布にバッグと革を使ったものはたくさんありますが
耐久度が高い必要のある革製品というと
(製品というより、場所)
靴の革底。
体重を支え、摩擦に晒され、アスファルトの熱にも耐え、
寒い日や雨の日にも耐えねばなりません。
そんな靴底の革ですが、この革を使っているのが
既成靴の最高峰ジョンロブ。
ただジョンロブの中でも既成靴には使っていなくて
ビスポークの革靴のみ、この革を使っています。
その革を用いたキーホルダー
使うほどに味も出て長く愛用できる品になると思います。