人生を応援する服
娘を出産後
”お出かけする服”
とは、わたしにとっては深い意味がありました
娘の乳児湿疹(アトピー)が酷く
お散歩にいきたいけれど
娘の顔を見た人がひそひそと話す声に
無視できるほど太くて強い母精神も育っていませんでしたので
朝5時の人の少ない時間帯に娘をベビーカーにのせて散歩に行ったりしていました
娘本人は無邪気に元気!でしたので、気にしているのは母親のわたしだけ
という事実にも自分で自分に腹が立って
まあ、なんとも想像とは全く違った暗い産後生活でした
娘の症状がマシな期間は
どうしても娘をベビーカーにのせてお出かけしたくなりました
お出かけできることが
うれしくて
特別で
かわいい かわいい お洋服を赤ちゃんに着せて
お出かけしたかったのです
すぐにサイズアウトするのに
日本製や、ヨーロッパの
丁寧に繕われた よい素材のお洋服を買って
こころの傷を癒している。というのが
自分でも感じ取れました
そんな風なお出かけは家の中の近すぎる娘との距離を
少しフラットにするにも
重要でした
心の傷を癒したり
気分を転換させたり
ものの見方を変えさせたり
丁寧に繕われた綺麗なお洋服にはそんな力が宿っている気がします
ひと針ひと針
誰かが、誰かを想って繕うものには
そういうものが
宿るのでしょうか
7歳になった娘がこれから着る人生の服には
そうあってほしいです
手を入れた時に使いやすいように
内ポケットがにっこりほほ笑んで笑うのは手縫いならでは
よしむら
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