天橋立の思い出 ②(つづき)

よしむら

(天橋立の思い出 のつづき)

夫の思いつきで、京都の北部までやってきた
天橋立の絶景を見るために

 

股のぞきスポットはどこだろう
夫について、さっきからずっと松の木々の間を
歩いているけれど、なかなかあの見晴らしの良い場所には
着かない

さっきから何台もの自転車にぬかれていく

病後体力回復中の38歳のわたしは
とうとう夫にも4歳児にも置いて行かれ

ひとりで永遠と松の木々の間を足を引きづりながら
歩いた

途中、”夫婦松”という一本の松が二本に別れ
仲睦まじく空に伸びて生えていたのを

夫に置いて行かれたわたしはひとりで眺めた

 

夫婦なんて、ろくなもんじゃない

歩く歩く

よしむら

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